2022/09/16

冒頭読書感想文・4 『くっすん大黒』、『きれぎれ』町田康

 『くっすん大黒』

おもしろかったw


 もう三日も飲んでいないのであって、実になんというかやれんよ。ホント。酒を飲ましやがらぬのだもの。ホイスキーやら焼酎やらでいいのだが。あきまへんの? あきまへんの? ほんまに? 一杯 だけ。 あきまへんの? ええわい。飲ましていらんわい。飲ますな。飲ますなよ。そのかわり、ええか、おれは一生、Wヤングのギャグを言い続けてやる。

町田 康 (2002-05-10). くっすん大黒 (文春文庫) (Kindle の位置No.31-34). 文藝春秋. Kindle 版. 


この冒頭はずるいw ずっとこの調子でまんまと読まされるw

いちおうシラフのはずだけども、全体的に空気感が酔っている でもシラフだから不愉快な描写とかはなくてぐいぐい読めた

そして主人公の、社会と少し距離が空いてしまったがゆえ(?)の調子外れながら愉快な思考回路がおもしろい シラフで酔ってる 酔ってたら、この複雑な思考はできない気がする シラフで酔ってる そんな言葉が合ってる、たぶん

これはいずれ紙媒体で買おうとおもう、ほしいw つづき気になるw


『きれぎれ』

これもホットスタートだなあ 一瞬精神世界でのお話なのかとおもったけども、続く冒頭部分ではまだわからない

お手本のようというか、今のわたしの不出来なところを自覚させてくれる作品だと感じました

圧倒的描写の不足もそうなのだけれど、お話のテンポについてもとても考えさせられた

たぶん学ぶべきことがたくさんつまっている本だとおもう

早めに読んだほうが良さそうだなあ、今月読めるかなあ





0 件のコメント:

コメントを投稿